
どうも、義貞です。
今日はフィリピンと日本人というテーマで、高山右近を取り上げたいと思います。
高山右近は摂津(現大阪)高槻城主として信長に仕えた後、秀吉配下でも武功をあげ、明石6万石の城主へと出世したキリシタン大名です。
当時、信長などは比較的キリスト教に寛容でした。西欧から新しい技術や物品を持ってきてくれることもあり、布教者たちを歓迎していたのです。
歴史で習うフランシスコ・ザビエルなどが日本にやって来て、キリスト教を布教させていきます。しかし、秀吉が権力を手にした後は状況が変わります。刀狩なども含めて、自分に反対する勢力というのは権力の脅威になるものです。布教が進んで信者たちが従わなくなることを恐れます。
さらに江戸に時代が入ってからは「島原の乱」のような大規模な一揆が起こったこともあり、キリスト教徒たちは追放されてしまいます。高山右近もそうでした。
フィリピンはマレー民族でイスラムの強い場所でしたが、マゼランが航海でやってきてスペインに植民地支配されてからはキリスト教が布教しました。今でも90%の国民は熱心なキリスト教徒として有名です。
フィリピンの首都マニラの名前はマニラ麻から来ており、経済的に重要視される繊維作物でした。そういうこともあり、当時のマニラにもアユタヤ同様に日本人街ができていたようです。
その当時にフィリピンで活躍したのが高山右近です。日本の場合、キリスト教が普及していないため、高山は歴史に埋もれた人物になっていますが、現在の長崎や熊本などには今でもカトリック教会が多くあります。
意外なところで歴史は繋がっているのですねー。
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