
どうも、海外侍の義貞です。
さて、今日はフィリピンのタガログ語とインドネシア語の親和性について話したいと思います。
もともとフィリピン人はマレー系であり、オーストロネシア人に分布されます。グアムやその他太平洋に浮かぶミクロネシア諸国もその系統に分類され、フィリピン人とは従兄みたいな関係にあります。
また、フィリピン人の祖先たちはマレー半島からインドネシア諸島を通じて南部のミンダナオ島やパラワン島に移り、フィリピン諸島に入ってきたようです。
そのため、タガログ語というかフィリピンの言語とインドネシア語にはいくつもの共通点があります。
フィリピンはスペインに長く支配されたため、今でもスペイン語の単語から拝借した単語を使用しますが、もとはインドネシア語やマレー語に近いのです。
下の地図はオーストロネシア人の分布図MAPです。

以前、HUB(英国風パブのチェーン店)で飲んでいた時に、マダガスカル人の観光客と話す機会がありました。「僕はマダガスカル出身なんだけど、マダガスカルにはマレーシア人が多いんだ」というようなことを言っていたのですが、実際にMAPを見ると本当にオーストロネシア人の分布図に入っています。
その時はマダガスカルがどこにあるのか地理が分からなかったのですが、そのことがきっかけで調べた思い出があります。
また、タイの南部、プーケットの辺りまで含められています。確かに、プーケットに行った時にタイ人の見た目がバンコクにいるタイ人とは違うような印象を受けました。つまり、バンコクにいるようなタイ族、中華系たちとは違う民族あるいはミックスな人たちなのだと思います。
これだけ分布を広げられたということは、卓越した航海技術を持っていたことが分かります。フィリピン人が世界中で船員として活躍しているのも、なんでだか分る気もしますね。