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福岡から始まるアジア主義、頭山満とエミリオ・アギナルド

どうも、海外サムライの義貞です。

先日、緊急事態宣言もあけてコロナの状況も改善されてきたため友人の居る福岡に行ってきました。

僕は福岡が大好きな都市なのですが、それは最も仲の良い友人の一人がいるということもありますが、福岡は歴史的な都市であるということも理由です。

以前もブログで取り上げましたが、福岡はアジアとの縁が深い場所です。

それはもともと半島や大陸との交易を重要視してきた土地柄であるということもありますし、博多は商業や貿易の街であるからということもあります。

また福岡は武士の街です。皆さんは、「アジア主義」という概念をご存知でしょうか。

「アジア主義」というのは、明治期に生み出された概念です。

つまり、日本が近代を受け入れていく過程で登場してきました。近代というのは、基本的にヨーロッパの文化や思想、様式を受け入れるということです。ヨーロッパから生み出された産業や資本主義、民主主義などを当時としては力によって受け入れざるを得ない状況になりました。

それは、ヨーロッパ諸国が大航海時代を経て、さらに植民地主義を採用するようになったからです。

大航海時代はそれでも交易を重視してきたヨーロッパですが、ヨーロッパ諸国同士での交易を巡る争いが生じてくると誰がその交易ルートを独占するかで揉め始めます。

それはやがて覇権主義に変わり、ウェストファリア条約以降には近代国家なる概念が生じ、国ごとの陣地争いが生じてきます。

そして自分たちの「領地」という概念が発生し、それが世界へと無限に拡大していきます。

植民地主義の時代にはアジアやアフリカなどのヨーロッパ以外の国々がどんどん植民地化されていくなかで日本がどうそれに向き合うかという切羽詰まった状況になっていくのです。

その対応として生まれたのが「ヨーロッパ主義」と「アジア主義」のせめぎ合いです。

つまり、ヨーロッパ人のようになる、振る舞う、文化を吸収していく方向と、近代的(ヨーロッパ的)なものは受け入れるが、他のアジアの国と一緒に「力」による介入には抵抗するという方向です。

そこで非常に重要な人物が福岡藩出身の頭山満という人物です。

頭山満は近代日本の重要人物であり、アジアに渡った大陸浪人たちに非常に大きな影響を及ぼしました。彼は福岡藩の仲間たちと共に玄洋社という組織を立ち上げ「アジア主義」を推し進めていきます。

明治以降の話になると坂本龍馬や勝海舟ばかりが取り上げらますが、この頭山満は本当に偉大な人物です。

彼は各アジアの独立運動の担い手たちを惜しみなく支援していきます。また九州男子的な懐の深さと情の厚さがあり篤志家としての面も持っています。

当時、フィリピンではスペインに対する独立運動が盛り上がっていました。ホセ・リサール亡き後のフィリピンはエミリオ・アギナルド将軍が独立への陣頭指揮をとっていましたが、その活動を支援したのもこの頭山満です。

その後フィリピンはアメリカとの戦いにまで及ぶ不運な運命を経ていきますが、アギナルドの右腕であるアルテミオ・リカルテなどの日本への亡命も支援しています。

つまり、アジアは福岡から近い。福岡から近いアジアが苦しんでいるのであれば、同じアジア民として彼らを助けるというのが頭山満なのです。熱くないですか?

日本がアジアを助けるという方向からアジアを見下し支配するという方向に変わってしまったのは残念ですが、近代初期の頃には頭山満のような仁義に厚い真の武士がいたのです。

参考 頭山満 偉大なる足跡 (西日本シティ銀行)

https://www.ncbank.co.jp/corporate/chiiki_shakaikoken/furusato_rekishi/hakata/061/01.html

 

 

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