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ドゥテルテ アジアの未来でかく語りき

日経新聞社WEB版より

どうも、海外侍の義貞です。

先日、第26回国際交流会議「アジアの未来」が開催されました。

アジアの未来は日本経済新聞社が主催の国際会議ですが、アジアのトップリーダーたちが集まる重要な国際会議です。コロナ禍ともあってライブ配信で行われたようですが、ドゥテルテ大統領もオンライン講演として参加されました。

日経新聞の記事によると、ドゥテルテ氏はワクチンの供給格差の是正やアジアで躍進する電子商取引(EC)などのデジタル化についても言及されて、今後のフィリピンの発展に自信を見せたようです。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB210C20R20C21A5000000/

実際にフィリピンだけでなく、東南アジアのデジタルエコノミーの台頭ぶりには勢いがあり、今回もテマセクホールディングス(シンガポールの政府系投資会社)とグーグルなどによるレポートでは、ASEAN主要6ヶ国(フィリピン含む)のレポートが無料で公開されています(英語のみ)。

https://economysea.withgoogle.com/

これを見ると、すでにフィリピンの人口は1億800万とされています(笑)。

人口が多ければ良いというわけでもないでしょうが、早晩フィリピンの人口規模は日本を超えることになるはずです。ということは、東南アジアには人口規模で日本超える国がインドネシアとフィリピンになるということです。

インドネシアはコロナ前には、首都をジャカルタからボルネオ島に移すと公言していました。それが実現されれば、フィリピン南部ミンダナオ島はより注目を浴びる場所になるはずです。

特にダバオ市は農業とIT-BPO産業で注目を集めており、ASEANの中でも治安の良さで知られます(ドゥテルテ氏が市長を務めてきて、今は娘が市長なので)。

ドゥテルテ大統領は強面で言葉も激しいですが、非常に合理的な思考の持ち主であり、フィリピンにとって日本がいかに重要かも理解しています。

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なぜフィリピン人はビリヤードがうまいのか

bar billiards gambling game
Photo by Pixabay on Pexels.com

どうも、海外侍の義貞です。

以前書いたブログ『なぜフィリピン人は歌がうまいのか』のアクセスが良いので、別のジャンルでフィリピン人が得意とするものをご紹介したいと思います。

なぜフィリピン人は歌がうまいのか https://bit.ly/3nKMkb6

フィリピン人は歌が上手なことは周知の事実ですが、フィリピン人はビリヤードがうまいことでも知られています。

フィリピンで少し小粋なアメリカン・バーなどに行くと、ビリヤード台を見ることがあります。フィリピン人は陽気なので、「俺と玉突く?」といえばすぐに相手になってくれます。すぐにわかることは、フィリピン人はたいていビリヤードが上手なのです。

日本でプレイするゲームといえば、卓球や卓上ホッケーとかあると思いますが、フィリピン人はビリヤードです。

フィリピンからは「ビリヤードの神」とよばれるエフレン・レイズが輩出されています。フィリピンでどのようにビリヤードが根付いたのかということも興味深いですね。

ビリヤードは、スペインにも起源の一説があるようで、やはりスペインの影響があったということかもしれません。

どうやら日本には長崎の出島から伝わったようであり、ポルトガルやスペインの貿易商たちが行っていたようです。海外との交易に興味がある自分としたは、ビリヤードもやらないといけないなと感じました。

笹川スポーツ財団 ビリヤードの起源 https://www.ssf.or.jp/ssf_eyes/dictionary/billiards.html

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シンガポール、香港の女性を支えるフィリピン人メイド

Photo by Kevin Bidwell on Pexels.com

こんにちは、義貞です。

新型コロナウィルスの世界的な拡大で、セブでの英語留学どころではない状況です。私はイタリアとの貿易取引も行っているので、ヨーロッパからの輸送などは影響が出てきています。

さて、あまりコロナの話ばかりでも仕方ないので、前回に引き続きシンガポール、香港を主とする先進中華圏のフィリピン人メイドの話をしたいと思います。

というのも、日本では「同一労働同一賃金」なる法律が4月1日より施行されました。これは、まず大企業(従業員が300人以上)に適用されますが、どうもこの「同一労働同一賃金」は日本ではよく理解されていないと感じています。なぜかパート従業員の手当てを良くします、という程度の話にしかなっておらず(それ自体は良いことですが)、根本的な問題である「非正規雇用の7割は女性」(総務省統計局)とその構造的な仕組みの転換には繋がらないからです。

ただ、この問題はけっこう複雑で、レイヤーを「政治的問題」「社会的問題」「産業構造の問題」に分けて議論を展開しないといけないものであると思います。自分は学者ではないので専門的な話はできませんが、個人的に海外で働いてきた経験から他国の事例を参照(あくまで印象ですが)して書いていきたいと思います。

ここでは「社会的問題」にフォーカスして書きます。

というのも、取り上げるシンガポールや香港、マレーシアやフィリピンなど私が訪れた国では女性はイキイキと活躍しているのを見てきたからです。日本で女性がイキイキ活躍していない、というわけではないでしょうが、中華圏、マレー系、あるいはヨーロッパと比較して日本では女性に求められるロール(役割)が強いと思いますし、それに比例して男性に求められるロールも強いと感じます。上記の国は、「女だからこうあるべき」「男だからこうあるべき」という社会的、心理的なプレッシャーが日本よりかなり緩和されている印象があります。

まず、シンガポール、香港から見ていきましょう。

前回も取り上げたように、この2地域ではフィリピン人メイドが非常に重宝されています(その一方でバックラッシュもあります)。この2地域に共通する点は、「夫婦共稼ぎ」というところです。日本人はシンガポールや香港をリッチな場所と考えますが、向こうの人たちに「専業主婦」の話をすると「日本人はリッチだね」という反応になります。「専業主婦できる」=「男性の稼ぎだけで生活が成立つ」=「リッチ」という思考回路になります。つまり、そもそもからシンガポールや香港の一般家庭からすると「共働き」が普通なのです。

シンガポールや香港には、「パート」なる概念がありません。基本的に女性は男性同様に正社員で働いています。それは家族を持っても同様です。そして、それを可能にしているのが、外国人メイド(主にフィリピン人)なのです。ここで、シンガポールや香港の事情、「共に英国の植民地だったため英国の影響を受けており、英語も話せる」や「貿易の重要な位置にあり、貿易業や金融業で発展している」という政治的、産業構造的な面が出てきますが、それは一旦脇におきましょう。

重要なことは、社会的に女性が受け入れられているという点です。そして、フィリピン人たち外国人をメイドとして受け入れているという点だと思います。つまり、フィリピン人が家事や育児において評価されており、彼の地では信頼されているという点です。

個人的には、シンガポールや香港のように、日本の大都市でもフィリピン人(外国人)メイドを受け入れられるように法整備すべきだと思います。そして、家事や育児の負担から女性を解放し、労働市場に受け入れることによって男性と対等にしていくべきだと考えます。家事もさせて、労働市場でも男性並みに働けて、それで子供も増やせみたいな日本的な文脈から脱却するためには、フィリピン人に助けてもらうのが良いと思いますし、加えてフィリピン人が増えたらフィリピン人向けの食材店なども拡充させていけばそれ自体がビジネスにもなっていきます。

実際、マレー系(マレーシアもフィリピン)も子供を大事に育てます。大家族で育っている彼女たちの方が子供の扱い方をよく知っているのです。クアラルンプールのような大都市に行けば気づきますが、接客をしている大半が女性スタッフです。マレーシアはイスラム教の国ですが、それでも女性たちが積極的に社会に出ているのです。

やはり日本でも個々人の家庭が外国人の家事労働者を雇えるようにビザの制限を緩和していくことが必要になると思います。

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イスラエルで愛されるフィリピン人介護士とハイテク農業の輸出

Photo by Naya Shaw on Pexels.com

どうも、義貞です。

今日はイスラエルとフィリピンの関係について書きたいと思います。日本人にはあまり馴染みのないイスラエルですが、向こうからすると日本人は珍しいのか声をかけてきます。

マニラの空港でGrabの配車を頼もうとしてスタンドに向かった時に、イスラエル人たちの集団に遭遇しました。そこで「君は日本人か?」と声をかけられましたが、フライトの後で疲れてたので、「そうだ」と言ってさっさと離れました。

なんでイスラエルからわざわざフィリピンに来てるのかなと思いましたが、どうやらイスラエルとフィリピンは意外にも繋がりが出来ているようなのです。

まず、両国はアメリカへの愛が強い。ドゥテルテ大統領はアメリカに対して強気な発言をすることがありますが、それでも他の議員や国民は基本的にアメリカ好きです。イスラエルも似ており、ネタニヤフ首相もかなり強権的ですが、一般的にはアメリカ好きな姿勢です。何かの調査結果で見ましたが、両国が圧倒的にアメリカを支持する数値をたたき出していました。

2点目は、フィリピン人介護士が非常に重宝されているという点です。前のブログで「香港でメイドとして活躍するフィリピン人」を書きましたが、今やその勢いは中華圏を超えて、先の中東地域までたどり着いています。フィリピン人はカトリック教徒ですがイスラエルのエルサレムにはキリスト教の聖地もあり、かつイスラエル人は英語も話せるため、英語が話せてホスピタリティが高いフィリピン人は非常にありがたい存在なのです。

日本人は、フィリピン人が話す英語を「なまりがあって、、、」といいます。自分たちが英語話者でもないのに、フィリピン人の話す英語をなまりだのなんだの言うこと自体、上から目線だと思いますが、香港やイスラエルにはそのような感覚はありません。そんなことよりも機能的に合理的に考えて、女性の社会進出が強い両地域では、フィリピン人メイドや介護士がいてくれることが有り難いのです。

そして3点目は、イスラエルのハイテク農業の技術をフィリピンは必要としているということです。イスラエルは非常に革新的な農業手法を生み出しました。そもそも乾燥地帯にあるイスラエルは農業に見合った土地ではありません。しかし、それでも区画あたりの収穫量で日本を圧倒的に凌駕しているのは、『ドリップ灌漑』という新しい生産手法を行っているからです。これを説明すると長くなるので、またの機会とします。

前回のブログで紹介しましたが、フィリピンのパラワン島周辺はスールー王国というイスラム系の王国が支配していました。ブルネイを見てお分かりになるように、スールー海峡周辺は天然資源の宝庫なのです。その発掘のためにもイスラエルの最先端の技術を必要とします。ドゥテルテ大統領はミンダナオ島の出身です。記事で上げてきているように、ルソン島にあるマニラの影でミンダナオ島は苦難の歴史を歩んできています。彼の気持ちを考えれば、何としてもスールー近辺での資源を発掘し、ミンダナオ島側の方に富を持っていきたいとなるはずです。

ミンダナオ島は肥沃な土地であり、フィリピンの中で最大の都市面積を有したダバオがあります。農業の宝庫でもあると同時に、日本人にとっては縁の深い場所なのです。

今後もイスラエルとフィリピンの関係を注目したいと思います。

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造船と船員とフィリピン人

Photo by Albin Berlin on Pexels.com

どうも、義貞です。

私(拙者)は貿易業に身を置いており、イタリアとやり取りすることが多いのですが、イタリアでのコロナウィルスの拡大によってやはり影響が出てきます。手洗い、予防に励みつつ、イタリアでも早期に静まることを願っています。

さて、クリストファー・コロンブスはジェノバの商人で、彼が新大陸アメリカを発見したと言われています。ジェノバはまさに今、私がやり取りしている場所なので感慨深いです。ちょうど南フランスと北イタリアの結節点に近い場所にあります。何世紀にも渡り海上貿易によって栄えてきた都市です。

フィリピンセブのダウンタウンの大通りはコロン・ストリートと呼ばれていますが、その名もコロンブスに由来しているようです。歴史を感じさせます。世界史好きな私にはたまりません。

貿易とは非常に古くからある産業です。日本も戦後は加工輸出によって急成長しました。そして日本の貿易の大部分は船舶での輸送が主です。近代以降は鉄が産業の主流となり、海外との貿易のために造船業が栄えました。フィリピン南部のミンダナオ島にある中核都市ダバオに一時期多くの日本人が住んだのは、マニラ麻の収穫が船を港に繋ぎ止めるロープを作るのに適していたからです。

今や産業構造の変革が起こったため、日本では造船業は衰退を辿っていますが、フィリピンは発展途上国のため、現在でも造船業が盛んです。マクタン島からセブ島へと橋を渡る際に、海には多くのコンテナ船が止まっているのを見ることができます。

造船の作業員、港、船員などで多くのフィリピン人が活躍しています。フィリピン人女性がメイドや看護師として活躍するように、フィリピン人男性は船員や建設員として活躍しています。また、その得意のホスピタリティ精神でクルーズ船のクルーなどもだいたいフィリピン人です。

なんといってもフィリピンは海洋国家なのです。フィリピン人には海が似合います。

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カジノとエンタメとフィリピン人

Photo by Javon Swaby on Pexels.com

こんにちは。海外侍の義貞です。

フィリピン人は派手なものが好きです。何事も派手にやる。おそらく見栄っ張りという性格があると思います。英語では見栄をきることを、”Show off”といいますが、まさにフィリピン人はshow offな人たちです。

マニラにはド派出なモール・オブ・エイシアのような巨大モールもありますし、今や巨大カジノ群の集積場所となっています。

そもそも、フィリピンは戦後カジノは違法でした。しかし違法カジノが跋扈したこともあり、時の独裁者であったマルコス大統領は1970年代に公式にカジノを認めます。

そこから今に至るまでフィリピンのカジノ業は大きく躍進してきています。アジアのカジノといえば、マカオ、シンガポール、韓国などが有名ですが、今ではマニラがその一角に食い込んできています。

ちなみにカジノは英語ではCasino(カシーノ)と言いますので、海外でカジノと言ってもWhat?となります。

そして、今、フィリピン人にも日本人にも話題を集めているのが、超巨大カジノリゾート「オカダマニラ」です。最初フィリピン人から教えてもらった時は、なんの事かさっぱりわかりませんでした。オカダマニラ、オカダマニラと言われても、現地の日本の会社なのかなと思って検索したらドバイにあるような、まばゆい光を放つリゾートの写真が目に入り驚愕しました。

マニラ湾沿いにこんなリゾートが出来ているとは、しかもオカダマニラってなに?という感じです。このマニラ湾沿いには有名ホテルが軒を連ね、オカダマニラ以外にも巨大カジノが屹立しています。この驚くべきshow offぶり。

フィリピン人は、エンターテイメント性に溢れる人たちです。クルーズ船の乗員やバーの歌手なんてどこでも大抵フィリピン人でしょう。ホスピタリティ満載で、人を楽しませるのが好きな人たちですが、時にイラつくほどにshow offしてくる感じがあります。

国土面からいっても、タイのような労働集約的な産業(自動車や家電の製造)に向かないのは分からないでもないが、マニラをなんか好きになれないのは、こういうところなのかもしれません。

豪華客船やカジノや巨大モールとエンターテイメントを否定することはしませんが、倹約を是とするキリスト教精神はどこある?と思ってしまいますね。

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サリサリストアとデータ活用

どうも、義貞です。

皆さんは、「サリサリストア」をご存知でしょうか?

フィリピンで小規模な個人商店のことをサリサリストアと呼びます。主にスナックや菓子類、ばら売りの洗剤やシャンプー、お酒などを売っている小さいお店です。

まだまだ貧しいフィリピンでは、メインの通りから細道に入っていくと、下層の人々の小さい住宅が軒を連ねています。そのような通りに大抵あるのが、このサリサリストアです。

様々なお菓子がぶら下がっている

日本のように、そこらじゅうにコンビニがあるわけではないので、何かちょっとしたものを仕入れる時にはモールやスーパーまで出かけないといけませんし、モールやスーパーはだいたい市の中心街にあります。

そこまで準備していかなくても、フラッと家から出て物を調達するのに便利な場所がサリサリストアです。だいたいカップ麺やスナック、飲み物など、大したものではないものが販売されています。ただ、便利なのはSIMカードの購入やチャージもできるところにあります。

海外では、デバイス本体の販売元と通信キャリアが別であるのは当たり前なので、スマホを購入したら自分で通信会社を選ばないといけません。私は、フィリピンではいつもGrobeを利用しています。

さて、ここで何を話したいかと、東南アジアは今、空前のEコマースブームに沸いています。実際のデータについては、グーグルとテマセクホールディングスの調査分析をご参照ください。

東南アジアのネット経済 https://www.temasek.com.sg/en/news-and-views/subscribe/google-temasek-e-conomy-sea-2019

東南アジアでインターネットが浸透するとともに、急速な経済発展によって人々はオンラインで物を購入するようになってきています。フィリピンやインドネシアでは、若者の人口構成比が高く、スマホの所有率、インターネットの利用率もどんどん上がってきています。

そこで今注目されているのが、現在の中間層ではなく、下層向けのビジネスです。インドネシアでも、サリサリストアと似た個人商店があります。「ワルン」と呼ばれる個人商店ですが、そこで物を購入する層はいまだに銀行口座を保有していません。

銀行口座を所有していませんが、スマホは持っています。ここが日本では考えられない途上国の特徴なのです。スマホを所有しているのであれば、現金決済よりもキャッシュ・レスで決済する方が早い。そこに注目して、キャッシュレスで決済できる端末をそのような個人商店に導入を進めているのがインドネシアにあるKudoという会社です。

このKudoという会社は、Grabというモバイル配車サービスを展開する会社に買収され、今ではGrabドライバーになりたい場合の登録先は、それぞれのワルンで行えるようになっています。つまり、あらゆる個人のデータがワルンに集まってくるように仕向けているのです。

おそらく、この流れはフィリピンにもやってくるはずです。フィリピンのサリサリストアにスマホ決済の端末を導入していく会社が確実に出てくると思われます。フィリピンでもGrabは人気のアプリになっていますし、もしかしたらGrabアプリ一つでペイメントもできるということになる(もしくは、もうなってる?)かもしれません。

そうなれば各個人商店ごとに、データの分析が始まり、月間の売値をもとにどの商品を仕入れるかも調整していくことになると思います。

たしかに、日々のほほんと生きているフィリピン人の個人商店がそんなことまでするのか今のところ想像できないのですが、中国ではいち早くそのようになっているので、東南アジア各国でもスマホでのペイメントが進むでしょう。

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フィリピン歴史③建国の父ホセ・リサール

リサール公園の銅像

どうも、海外侍の義貞です。

フィリピン歴史③ということで、今回はホセ・リサールの話です。ホセ・リサールはフィリピン人にとって史上最高の英雄とされている人物です。スペインの圧政に、明晰な頭脳をもって立ち向かった革命家でした。

南米の革命家といえばチェ・ゲバラですが、フィリピンの革命家といえばホセ・リサールです。チェ・ゲバラは戦略的な武闘家という感じですが、ホセ・リサールは「ペンは剣よりも強し」のような知的なインテリゲンチャでした。またフィリピン人らしく、世界中の様々な国の女性と恋愛するルパン的な要素を兼ね備える人物です。

ホセは、スペイン領東インドだった時代、中国人とフィリピン人の混血の家族の元に生まれました。祖先を遡ると日本人もいるとのことですが、本当なのかわかりません。小作農として農学を学び、土地測量などの技術を学んでいたリサールですが、母親が病気になったことを期に医学を学ぶことになりました。孫文とかチェ・ゲバラもそうですが、医者って革命家になりますね。

スペイン語も堪能だったリサールは、スペイン政府からも評価され、宗主国であるスペインへ留学することになりました。留学時には医学と哲文学を学び、ヨーロッパのあらゆる言語を取得、日本語や中国語すらも学習したそうです。スペインのマドリードでの留学が彼に気づきを与えました。フィリピン人がスペイン人に劣っているわけではない、足りないのはただ教育の機会だと。

そこからリサールは、小説を書いて民衆を啓蒙し、スペイン支配からの脱却を目指していきます。しかし、フィリピンに戻ってきて出版した小説がスペイン支配層の目にとまり、再度リサールは留学に出発します。その時に立ち寄ったのが日本でした。日本に滞在した際に、ある日本人女性に恋心を抱いたらしいです。そんなこともあってか、今でも東京の日比谷公園にホセ・リサールの銅像が置いてあります。日本とも縁があったのですね。

再度フィリピンに戻ったリサールですが、フィリピン同盟を結成したことでまた反逆者の濡れ衣を着ることになります。そしてミンダナオ島に流刑されます。

その後、キューバへと向かうさなかに捕らえられ、マニラへ送還されて銃殺されてしまいます。くしくも、ボニフォシオがフィリピン独立革命を始めたばかりの時でした。フィリピンが独立を求めていく過程で重要となる人物が、リサールの他にアンドレス・ボニフォシオとエミリオ・アギナルドがいます。リサール亡き後に、この2名が活躍していくのですが、それはおいおい書いていきたいと思います。

ホセ・リサールが軍事会議にかけられて、公開処刑される際には多くの民衆が集まったそうです。マニラのリサール公園に行くと、リサールが実際に銃殺された場所にその銅像が建てられています。歴史を追いながら、公園を散策してみるのも楽しいでしょう。

フィリピンの近代史は、スペインとの関係と切っても切り離せません。情熱の国スペインだけあって、その植民地だったフィリピンからも、情熱的な人物がたくさん登場してきます。フィリピンに行った際には、愛と情熱に燃えるリサールの人生を追ってみると楽しいと思います。

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ドバイにある「リトル・マニラ」

アラブ首長国連邦には多くのフィリピン人出稼ぎ労働者がいる

どうも、義貞です。

今日は、海外に出るフィリピン人についての話です。以前ブログで紹介したように、ハウスキーパーやナースなどをメインとしたホスピタリティ・サービスが得意なフィリピン人は海外に出稼ぎに行きます。

男性の場合は、船乗りや建設作業員として働き、女性は看護士やサービス関連のスタッフとして働きます。彼ら、彼女らはOFW(Oversea Filipino Worker)と呼ばれています。

彼ら、彼女らからの remittance(送金)がフィリピンのGDPの10%にも及ぶそうです。それだけ、海外在住フィリピン人の稼ぎに依存しているということです。

フィリピンの人口はほぼ1億人おり、デモグラ(人口動態)を見るとピラミッド型のため、若年層が多く、さらにキリスト教的な価値観もあるため、これからも人口は増えると予測されています。

それだけ大きな人口規模がありながら、国内でチャンスがないという点がフィリピンの抱える問題の1つです。海外に出るか、海外からアウトソースするか、という産業しかないのかは考察していく必要があります。

さて、そんなOFWたちが目指す先はどんな国があるかというと、在住人数でいうと1位はアメリカ、まあ、これはフィリピン人の感性からいえば当然そうなる。2位以降を見ていくと驚きです。

サウジ、アラブ首長国連邦、クェートと中東諸国がランクインしていくのです。旧宗主国のスペインなんてTOP10にすら入りません。フィリピン人たちは、中東を目指しているのです。また、マレーシアにも30万人以上のフィリピン人がいます。

もともとフィリピン人というのは、マレー系です。そして、マレー系たちの元々の宗教はイスラムです。意外なところでフィリピンと中東は繋がりがあるのかもしれません。現状としては、ただ単にドバイなどに観光関連やハウスキーパー、建設の仕事が多いからなのかもしれませんが。

ドバイには、フィリピン人たちが集まるリトル・マニラというレストランすらあるようです。それだけフィリピン人が中東にいるのですねー。

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アメリカの教育現場に参入するフィリピン人

アメリカの学校

こんにちは、義貞です。

今日はクリスマス。フィリピン人はクリスマスを盛大に祝いますが、日本はだいぶ静かというか、あまり盛り上がらなくなりましたね。

さて、前にフィリピン人ハウスキーパーのことをブログで紹介しましたが、フィリピン人はハウスキーパーのみならず、ベビーシッターやナースとして世界中で活躍します。

アメリカへ向かうフィリピン人教師

世界中で中国人のようにビジネスやネットワークを展開するというよりも、看護やケアなどの福祉的な領域で活躍するのがフィリピン人の特徴です。やはりキリスト教の精神が根強いからでしょうか。

そんな中、最近面白い動画を見つけたので紹介します。アメリカの公教育でフィリピン人教師がどんどん活躍しているというショートドキュメンタリーがありました。 そんな中、最近面白い動画を見つけたので紹介します。

アメリカの公教育、とくに初等教育では常に教員が不足しているうえに、給与も低いためデモなども発生しているようです。そんな現状に対して外国人教師を採用することで、教育を成り立たせようとしており、そこのフィリピン人が選ばれているというのです。

H1ビザ(アメリカの就労ビザ)が出るため、出稼ぎの労働としてフィリピン人側にしても願ったり叶ったりであり、英語が話せて教育熱心なフィリピン人にとっては得意分野です。

アメリカに行けば良い給与が稼げるということで、多くのフィリピン人が募集に集まっているようです。ビデオの中のアメリカ社会の説明がなかなか直接的で面白い(笑) アメリカ人は騒がしいとか。

このように、アメリカやオーストラリア、ドバイなどで活躍するフィリピン人は多数います。フィリピンのGDP(経済指標)が海外在住フィリピン人からの送金に多くを依存しているという事実は興味深い。